FamilyMartの新ユニフォームが意味するところ

気付くと、FamilyMartのユニフォームが黒いシャープなものに変わっていた。

ニュースリリースを読むと、消費者に対するコミュニケーションではなく、加盟店で働く人たちを鼓舞することが目的のよう。フランチャイズ展開なので内向きのイノベーションも大切だろうけど、それにしては何か違う気がする。黒い制服なんて、他になくて斬新だけど、ファミマってそんなキャラだったっけか?みたいな。

都会型カジュアルライフを支えるコンビニという、競合大手から見るとニッチなところを攻めている風なファミマ。しかし実際には若者だけではなく、中年以上の世代からの支持も集めたいところなんでしょう。全世代型のセブンイレブンという牙城をいかに切り崩すかが焦点だろうし。

これまでの制服だとラフすぎたり、カラフルすぎて、上の世代のウケが悪かったんだろうか。今度は、件のユニフォームの下にシャツ+タイを取り入れることで、誠実さや清潔さを出そうとしている。悪くない。悪くないけど、今度はこれまで築いてきたブランドが失われそうな気がする。

極端な話をすると、ピエロがスーツを着るようになった感じ。

これまでカジュアル路線を実感していた加盟店の人に対し、この制服だけでは気分一新、戦略変更への意識の向上は見込めないし、むしろマイナスに働くような気がする。

昔ファミマというと、店員がエプロンかけていてフレンドリーなイメージがあった。店員vs顧客という感じがなくて、他と違って楽しいなーと思っていたんだけど。そのラフさが問題ならば、別の観点で修正する代替案があったんじゃなかろうか。既存のブランドイメージや強みを残したまま、ブランドを拡張しようとすることは難しいってこと。

ちなみに、セブンイレブンの制服がエプロンになったら、俺は距離をとるなあ、と。

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